【Review】Neil Sturgeon & The Infomaniacs “GEOGRAPHY & LUCK”

album
A Chocolate Morningというバンドで1990年代初頭からキャリアをスタート、そして、スコットランドでは「最も偉大な未契約バンド」と言われたThe Goldenhour(1996年〜2006年)のシンガー/ギタリストとして確固たる地位を築いたNeil  Sturgeon。バンド解散後はソロでの活動はもちろん、ギタリストとしてもDaniel Wylieの作品に参加(そちらで名前を見た知ったという方もいるのでは?)するなど、グラスゴーの音楽シーンには必要不可欠な存在なんですね。
そんな彼のソロ名義では初となるアルバム「Geography & Luck」。全12曲中9曲がRaymond McGinley (Teenage Fanclub)プロデュース&自宅スタジオで録音、もうこれだけで食指が…という方も大勢いるでしょう。ありですアリです。 現在みたいにネット試聴などができない時代だったら、即買いするに十分に足り得る理由。あの頃のドキドキ、ジャケ買いとかコメント買いとか今やすっかり忘れてしまったような。懐かしい今日この頃です。
さてさて、ちょっと甘酸っぱいノスタルジーに溺れたところで、本作の話題に戻りましょう。
ずばり『スコティッシュ・アメリカーナ』です!
何だそれ?と仰られる気持ちもわかります。ではではではでは…’NY Reflection Song’‘Ride The Tide’‘Song For EJ’、この3曲から聴いてみましょうか。バンジョーにマンドリンに…何となくわかるでしょ伝わるでしょ?僕の言わんとしていることが。他にもスコティッシュ・トラッド風の‘I Wish I’d Never’、ハーモニカがいい味醸し出してるフォーキーな‘Into The Arms Of Yesterday’、スライドギターが印象的な‘Picture River’など、聴きどころはそこかしこ。おっといけない!‘Hymn From The West Coast’は、レイモンドの12弦アコギによるソロを堪能できるからTFCファンは聴き逃し厳禁。
アレンジも楽器の重ねもフレージングも、とにかく”過ぎない”ので耳に心地いいです。レイモンドのプロデュースも素材を活かした素朴な味付けだし。”心得た”男たちならではの芸当です本当に。ベテランの味ですな。それに、演奏の「質」も良い(これ重要)。演奏者クレジットを見ながら聴かなくても、名うてのミュージシャンがサポートしていることは一聴瞭然。
《参加ミュージシャン》
David Andrews、Neil Menzies、Ally MacLean (The Goldenhour)、Deborah Cooper (Mesmer Club, Infomaniacs)、Raymond McGinley (Teenage Fanclub)、Paul Tasker (Doghouse Roses) 、Raymond Meade (The Ronelles / Ocean Colour Scene)
まさにグラスゴー・オールスターズ。この面子を見ただけで、彼がどれだけ愛されリスペクトされているかが伝わってきます。
掘り出し物の好盤ですので、是非ご賞味を。
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