【Review】Dropkick “Longwave”

longwaveスコットランドはエジンバラのバンドDROPKICK。4人編成となって初のアルバムだけど、(良い意味で)それで何かが大きく変わったとかもないし、奇をてらう訳でもない、いつもどおりのDROPKICKサウンド。
まずは曲順関係なくイチ推しの‘It’s Still Raining’。メロディー&ハーモニー、そしてジャングリィなギターとギターポップ〜オルタナカントリーの美味しいところが詰まったキャッチーな曲だ。PV(とにかくかわいい)も制作されているので、当人たちにとってもこれが推しなのは間違いないところだろう。

アルバム冒頭を飾る‘Out of Tune’、シングルコイルのカラッとした音色、この気持ち良さ、ギタリストならわかるよね。好きだなぁ。ピアノとペダルスチールが印象的なバラード‘Faraway Places’は沁みることこの上なく。アルバム中、最も歪んだギターの‘Giving Way’は、オルカンの真髄を堪能できる。ペダルスチールとハーモニカの音色、往年のカントリー・ロック好きも思わず聞き惚れる(ことを願う)‘Blue Skies’、クランチィなギターが軽快な‘Fed Up Thinking of You’‘Even When You’re Gone’は、ジョージ・ハリスンを彷彿とさせるフレージングがそそる。‘See You There’は、2:29〜の展開が聴きどころ。ソロのファズギターはJayhawksの影響を存分に感じ取ることができるぞ。‘Turning of the Tide’なマッカのアコギナンバー風。
2001年のデビュー盤から17年で通算15枚目のアルバムなのだから、かなり多作(その間にソロ作なども出してるし!)。それでいて、常に安定したクオリティーを保てているところが、またすごい。以前のインタビューでも答えていたけど、アンドリューの頭の中には常に新しいネタ、曲が降りてくるみたい。
パワーポップ先進国スペインでは確固たる地位と人気を誇る彼らだが、これほどまでに日本で知られてないのは何故?国内盤が出てないから?宣伝が皆無だから?この状況は何とかせねばなるまい。ベタなこと言うけど、TFCとかUncle TupeloとかWilcoとかJayhawksとかDaniel WylieとかThe ByrdsとかGram Parsonsとかとかとか(この中で1つでも)好きだったら、まずは聴いてみようよ(できれば晴れた日の真昼間がいいね)。それで判断して。このアルバムの次はベスト盤の”Good Vibes“がオススメです。

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