【Review】Derrick Anderson “A World Of My Own”

Derrick Anderson “A World Of My Own”The WondermintsのBrian Kassanが結成したバンドChewy Marbleのベーシストとしてキャリアをスタート、後にThe Andersonsを結成その後はThe BanglesDave Davies(ex. The Kinks) のツアー・ベーシスト他、ロスアンゼルスを拠点にセッション・ミュージシャンとしてUSパワーポップ界の陽となり影となりシーンを支えてきたベテランDerrick Anderson。キャリア初となるソロ・アルバムは、彼の原点ともいえるビートリッシュなパワーポップが詰まった作品。ゲスト陣もMatthew SweetTommy KeeneThe BanglesSusanna HoffsDebbi & Vicki PetersonThe SmithereensPat DiNizioDenis DikenThe MuffsKim ShattuckThe Cowsillsなど超豪華。まさにUSパワーポップ・オールスターズ!彼の愛され具合、人柄が伝わってくるね。
‘Send Me Down A Sign’からマッカ節なベースで聴き入ってしまうよ。コレはもう好きにならずにいられない!The SmithereensのPat DiNizioとDenis Dikenが参加しているWaiting For You’、Staxテイストな’You Don’t Have To Hurt No More’、この曲でS・クロッパー的なギターとホーン・アレンジを担当しているのはWillie Aron(Susanna Hoffsのツアー・メンバーなどでの活動の他、子供向け音楽のプロデューサーとしてグラミーにノミネートされたこともある音楽家)続くSomething New’もソウルフルなナンバーで、コーラスはThe Banglesの3人娘キンキーな痛快ギター・リフのPhyllis & Sharon’に続くのは、これぞビートリッシュな’Happiness’。リード・ギターは(MVには出てないけど)Matthew Sweetだ!無駄が一切ない1分40秒のマジック!もう完璧。

The Cowsillsの3人(Bob、John、Susan)とThe BanglesのVickiが参加している’A Mother’s Love’は、極上のバブルガム・ポップ。そして注目!’My Prediction’のジャングリーなギターはTommy Keene大先生!!ソロもTK節全開でファン(私含)にはたまらないナンバー。ファンキーでソウルフルな’Stop Messin’ About’は、(たぶん)血管浮きまくりなシャウトに注目。The MuffsのKim Shattuck、The BanglesのVickiがギターとコーラスを担当しているWhen I Was Your Man’は、とびきりポップでキュート。続く’Spring’も、コーラスはThe Banglesの3人娘ラストはThe Beatlesの’Norwegian Wood (This Bird Has Flown)’を、大胆にもジミヘン的アレンジでカバー。ビートリッシュなオリジナルが多いのに、ここをストレートにやらないところがまた魅力的(遊び心?)。

溌剌としたポップ・センスが映える安定感ある演奏も見事(そりゃそうだ)。痒いところに手が届いた大人のパワーポップ・アルバム。甘い声質も、この手の音楽にぴったり。参加しているアーティストだけを見ても、もっと話題になってしかるべきなんだけど…世の中にはまだまだ不思議がいっぱい。これを読んで少しでも興味を持ってもらえたら幸い。
今年はMatthew SweetやCheap Trickなどパワーポップの大御所が新作リリースを予定してるけど、このアルバムは年間ベスト10に入る可能性かなり大!な傑作。
 
SONG LISTING;
01. Send Me Down A Sign
02. Waiting For You
03. You Don’t Have To Hurt No More
04. Something New
05. Phyllis & Sharon
06. Happiness
07. Checking Out
08. A Mother’s Love
09. My Prediction
10. Stop Messin’ About
11. When I Was Your Man
12. Spring

13. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)