【Review】Colman Gota “Fear the summer”

Fear_the_summer世界でも有数のパワーポップ大国スペイン。ロックの1ジャンルであるパワーポップが、これほどまでに認知されている国もなかなかないだろうと思います。実際、移住してしまうアーティストもいるくらい。そのスペインで90年代初頭から活動しているパワーポップ・バンドInsanity WaveのColman Gota(Vo/Ba)、3枚目のソロ・アルバム。前作は、Insanity Waveの3rdアルバム「The Minor League」からの関係というUSインディー〜パワーポップ界きっての大御所Mitch Easterプロデュースというのも話題になりましたが、今作はエンジニアとしてMitchと共同作業をすることも多いJohn Pfiffnerがプロデュースを務めています。
#1、#4、#5、#9などミドル・テンポのロック・ナンバー主体ですが、ストーンズ・マナーともいえるキレの良いコード・カッティングの#2、7thが効果的な#3、コードワークが見事な#6、マイナー調の#8、軽快な#10などで垣間見ることのできる小技の効いたというか、ちょっとしたところに感じるセンスが、今作品の聴きどころですね。シンプルながらも結構”おいしい”フレーズやギターワーク。
サウンド面での主役は、楽曲の大半で使用されているハモンド風のキーボードと言って良いでしょう。ノスタルジックでレイドバックしたその音色は、ナチュラルな歪みのクランチ・ギターと相まって、パワーポップというよりもむしろ、いなたいアメリカン・ロックのそれに近い趣か。ラフでぶっきらぼうな歌唱もColmanの持ち味。この朴訥とした感じはトム・ペティなどに通ずる魅力かと思います。
ベテランならではの、ツボを押さえた味のある作品。

SONG LISTING;
01. Fear The Summer
02. What Goes In My Head
03. Never Lie
04. Make a Stand
05. What You Whant My To Be
06. One Mistake
07. Someday I II Get It Right
08. For a Reason
09. Call It Quits
10. Can I Get It Back