【Review】Chris Mullin “Myself Fooling Me”

Chris_Mullin_Myself_Fooling_Me_cover

昨年行われたHurricane#1の来日公演にベーシストとして参加していたChris Mullin、その堅実なプレイとフランクな人柄に心を奪われた方も多いかと思います(私もその1人)。H#1以外にもThe Sums(元SmallerPeter “Digsy” Deary率いるバンド。Noel Gallagherとは長年の親友で、Oasisの’Digsy’s Dinner’は彼のことを書いた曲)というバンドでも活動している彼が、キャリア初となるソロ音源 “Myself Fooling Me”をリリースしました。
macca_mullinベーシストのソロというよりも、1人のシンガー/ソングライターの作品という印象で、アコースティック・ギターやピアノを軸に中期以降のビートルズを彷彿とさせる展開や味付けがサラリ、実にリバプール出身の彼らしい楽曲が並んでいます。なかでもタイトル・トラックの’Myself Fooling Me’、この曲にまつわるエピソードがすごい!この曲の名付け親がなんと…..Paul McCartney!20年以上前に書いた曲で、元々は ‘Fooling Myself’ というタイトルだったそうなんですが、数年前にPaulとセッションをする機会(!)があり、そこでこの曲を披露したところPaulが気に入り、何度か一緒に演奏することになったそうです。そこで、曲中のアイデアやタイトルの提案、そして、
John (Lennon) would of loved that, the lyrics are great(ジョンもきっと気に入るよ!特に歌詞が素晴らしい!)”
というメッセージをいただいたとのこと。つまり、ポールのお墨付き!というわけですね。羨ましいかぎりです。

全6曲、派手さはないのですが、聴けば聴くほど芳醇な出汁がじゅわっと染み出てくる、飽きの来ない好盤です。実に味わい深い作品。

SONG LISTING;
01. Hard Times
02. Lost At Sea
03. Colour Of Pain
04. No More
05. Who Took The Beat?