【Interview】Tommy Keene(トミー・キーン)

tommykeeneTommy Keene来日公演開催を記念して、昨年秋にメールにて行われたインタビューを公開します。

インタビュアーは、Tommy Keeneにとって初の来日となった2015年秋のThe Small Square来日公演に深く関わり、今回の来日公演の企画者であるLowlife Recordsの山本徹。昔の話題から近況まで、いろいろ教えてくれました。(ファンにはよく知られていた「伝説」についての衝撃の事実も発覚!)

 

山本: ”Laugh in the Dark”は私の2015年のベスト・アルバムの一枚でした。アルバム全体から、とてもパワフルでフレッシュな印象を受けました。何かアルバム制作において特別なコンセプトや新しい試みはありましたか?

Tommy Keene: 特にないね。アルバムを作るに際して、とにかく早く曲を書いて、いつもより曲作りにかける時間を短縮することに挑戦した。それが成功したのかどうかはわからないけど、何かいい効果を生んでいることを願うよ。

山本: ”Laugh in the Dark”は”Based on Happy Times”と同じくアーデント・スタジオ(Big Starのレコーディングで有名なメンフィスのスタジオ)で録音されていますね。何故再びアーデントでレコーディングを行おうと思ったんですか?また、アーデントで録音したことが、サウンドにどのような影響を与えましたか?
TK: ”Based on Happy Times”をアーデントで録音した時は、本当に素晴らしく楽しい時間を過ごせたよ。アーデントのスタッフと仕事をするのはとても楽しかった。もちろん、アーデントは録音スタジオとして一流で、Led ZeppelinからBig Star、The Replacementsまで、多くの音楽史における偉大な時間が染み付いた空間だよ。僕はJohn Hamptonと素晴らしい関係を築くことができた。彼は”Based on Happy Times”の共同プロデューサーで、エンジニアもつとめ、ドラムまで叩いてくれたんだ。僕はその後、マタドール・レコーズから出したEP”Sleeping On A Roller Coaster”、カバー・アルバム”Excitement At Your Feet”、そして”Laugh in the Dark”のレコーディングで彼と一緒に仕事をした。悲しいことに、Johnは”Laugh in the Dark”のセッションの数週間後に亡くなった。素晴らしいミュージシャン、プロデューサーであるだけでなく、彼はいつもレコーディングのプロセスの楽しみ方を教えてくれたよ。

山本: カバーアルバム”Excitement at Your Feet”も素晴らしい作品でした。これまでにもたびたびカバー曲を演奏してきましたが、いつも選曲が素晴らしいですね。あなたの選曲は80年代以前の楽曲が多いですが、もし00年以降の楽曲から何か演奏するとすれば、何を選びますか?
TK: Guided by VoicesのRobert Pollardのサイド・プロジェクトの一つ、Boston Spaceshipsの曲を取り上げるだろうね。2008年に彼らと一緒にツアーを回ったんだけど、とても楽しかった。彼らの作品はキャッチーなポップの宝石箱だよ。
あと、00年代初頭のElliott Smithの曲もやりたいな。彼の音楽が大好きなんだ。

山本: カバー曲について。
アルバム”Isolation Party”に、Mission of Burmaの”Einstein’s Day”の素晴らしいカバーが収録されていました。なぜあの曲を選んだのですか?
TK: 僕の故郷、ベスセダ(ワシントンDC近郊の街)に、WHFSという素晴らしいラジオ曲があって、DJたちがたくさんの新しいクールなバンドを教えてくれたんだ。その中のひとつがMission of Burmaだった。Mission of Burmaは、僕もよくライブをやっていたDCの最高のライブハウス、9:30 clubでよくライブをしていたよ。彼らはノイジーでアートでパンキッシュでありながら、当時の多くのバンドに欠けがちだった、印象的なメロディー作りのセンスを持っていた。”Einstein’s Day”の持つ「雄大な流れ」のような感覚が、僕の作品に合うと思ってカバーしたんだ。

山本: Mission of Burmaは2004年にマタドールと契約しました。そして、Guided by Voicesもかつてマタドールに所属していました。あなたも90年代中盤にマタドールにいましたが、当時他のバンドと交流はありましたか?
TK: 僕は当時マタドールの他のバンドとコンタクトをとったり、友人関係を築いたりはしていなかった。Guided by VoicesやSuperchunk、Interpolみたいな個人的に大ファンだったバンドを除いてね。僕が思うに、創設者の一人で、全てのバンドとの契約を行なっていたGerard Cosloyがレーベルの音楽性の指針を決めていたんじゃないかな。

山本: 昔のインタビューで、少年時代にJeff Beckからギターを貰ったという話を読みました。”Places That Are Gone”のミュージック・ビデオで弾いているギターがそれですか?今でもそのギターを使っていますか?
TK: 君が読んだインタビューに書かれてたことは、メジャーレーベルのディレクターである僕の友人が作ったコンセプトだよ。彼の特技は、ありがちなインタビューの代わりに、プレスが想像しないような奇妙な質問を考えることなんだ。多くは完全に冗談の作り話なんだけど、レコードのバイオグラフィーを信じ込んでしまった多くのライターを苛つかせてしまったものだよ。言うまでもなく、僕が7歳の頃ロンドンのマーキー・クラブでJeff Beckにギターを貰った話や、僕の父親がCIAで働いているというような話は、全くの作り話だよ
山本: ええっ、日本のファンはみんなその話を信じていますよ…。
TK: おっと…それはゴメンね(笑)

山本: 気を取り直して、ギター・サウンドについての質問です。
あなたのレコードで聴ける、キラキラしたギターの音はどうやって作っているんですか?音作りの秘密を教えてください。
TK
: ライブでは、僕は二台のアンプをフットスイッチで切り替えながら使っているんだ。一台は歪んだ音で、一台はクリーンな音。それを交互に、または同時に鳴らしている。一台でその音を出せるアンプが見つからなかったから二台使うことにしてるんだよ。僕より有名な多くのギタリストが、僕の演奏を観た後セッティングを真似たんだ。

山本: 最近の音楽でお気に入りのものはありますか?
TK: 以前、LAのTroubadourというところで観た、フィラデルフィアのBeach Slangというバンドが気に入ってるよ。彼らはロッキンでドライヴィンなギターですごくいい曲を演奏して、Troubadourに居た客はみんな大盛り上がりで大合唱だったよ。さらに、謙虚にも、僕の曲”Nothing Can Change You”をカバーしてくれたんだ。それ以前からやってるのかは知らないけどね。(注:今度発売されるBeach Slangのカバーepにも収録されます。)
日本のクールなロック・ファンはみんな彼らのことを気に入ると思うよ。賭けてもいい。山本: 今後の予定などを教えてください。
TK: まず、フル・バンドとソロの両方の音源を集めたライブ盤、”Showtunes Vol II”を発売したよ。
そして、1982年から2016年までのライブ映像を集めたコンプリート・ライブ・DVDを作ってるんだ。とてもエキサイトしてるよ。
そして何本かアメリカでライブを予定してる。いつか日本にフル・バンドで戻って、ロックなライブをぶちかましたいね!
(※このインタビューは2016年の秋頃に行われたものです。2017年2月、Tommy Keeneはバンド編成でジャパン・ツアーを行います!!)

『Tommy Keene ジャパンツアー2017 “Back Again”』
2/18(sat)神戸 ヘラバラウンジ Kobe Helluva Lounge
“Tommy Keene Tonight”
adm:¥2500(+1d),door:¥3000(+1d)
w/ Alcohol Apology,Boys Order,Buoy,Fashion Keys
2/19(sun)大阪 難波メレ Osaka Namba Mele
“Melody #5″
Open:17:30/Start:18:30
adm:¥3000(+1d),door:¥3500(+1d)
w/ the Miscasts,Chelsea Times
DJ/ Ryu,Mokuo
2/21(tue)京都 磔磔 Kyoto Taku Taku
”Timeless Melody vol.5”
Open:18:00/Start:19:00
adm:¥2500(+1d),door:¥3000(+1d)
w/ The Mayflowers
2/24(fri)名古屋 Barリップル Nagoya Bar Ripple
Open:19:00/Start:20:00
adm:¥2000(+1d),door:¥2500(+1d)
w/ Half Sports, She Said
※バーでの演奏となり、Tommy Keeneの出演時間も遅めとなります。あらかじめご了承ください。
2/25(sat)東京 新宿 レッドクロス Tokyo Shinjuku Red Cloth
“Power Pop Revival vol.10″
Open:18:00/Start:18:30
adm:¥3800(+1d),door:¥4300(+1d)
w/ toddle, Boys On The Beach
DJ/aco, Dominic, Yamamoto
Shop/ Classics Records
2/26(sun)東京 高円寺 ペンギンハウス Tokyo Koenji Penguin House
“Target Earth Presents”
Open:18:00/Start:19:00
adm:¥3300(+1d),door:¥3500(+1d)
w/ ROCKBOTTOM,The Thunderroads,Beat Caravan,Triple Junk

※公演に関するお問い合わせ、チケットのご予約など…Lowlife Records

Tommy Keene