【Review】John Paul White “Beulah”

BeulahThe Civil WarsJohn Paul White、ユニット解散後初となる音源は、ファン待望のソロ・アルバム。
アコースティック・ギターのアルペジオと歌声だけで始まるBlack Leaf、”ソロ”・アルバムを強烈に印象づけるオープニング曲。一気に引き込まれます。
ザクっとしたエレキのトーンが生々しいブルージーなWhat’s SoFight For Youで聴ける音像は、The Civil Wars時代にはあまり使っていなかった音色ですね。同じWhiteでもJack Whiteを想起させます。
詩的な世界のThe Once And Future Queen、トレモロ(orフェイザー)がかけられた右チャンネルのエレキと、サビのコーラスがある種のダークさを見事に表現しています。続くMake You Cryも同じような雰囲気の曲ですが、こちらはピアノとストリングスが、前曲とはまた違った怪しさを醸し出しています。
このアルバム中、特に異彩を放っているのがHope I Die、ミニマルなリズムと単音リフからドラマチックなサビへと誘うこの曲、後半のカタルシスにハマってしまうこと請け合い(ですが、終わりでハッと現実に引き戻されます)。このあと3曲はカントリー・タッチのナンバーが続きます。The Secret Sistersとの共演も話題のI’ve Been Over This Beforeは穏やかでフォーキー。癒されますね。女性とのデュエットということでちょっとThe Civil Warsを思い出してしまいました。The Martyrは先行公開されていたポップさも兼ね備えた良曲。古き良きアメリカ、広大な大地と青空が頭に浮かんでくるようなHate The Way You Love Meは私のフェイバリットです。
卓越したギター・プレイをもっと聴きたいという欲求もありますが、あくまでも”シンガー/ソングライター”John Paul Whiteのソロ作品。アメリカの伝統と奥深さ、そして彼の魅力を十二分に伝えてくれるアルバムです。

Track Listing;
1. Black Leaf
2. What’s So
3. The Once And Future Queen
4. Make You Cry
5. Fight For You
6. Hope I Die
7. I’ve Been Over This Before (feat. The Secret Sisters)
8. The Martyr
9. Hate The Way You Love Me
10. I’ll Get Even