【Review】Colman Gota “Tape”

51hJEKUJqEL._SS280よく”ジャケ買い”や”レーベル買い”など、「○○買い」ということを昔はしたものですが、最近はめっきり聞かなくなりましたね。それだけ音楽がバラ売りされている時代なのでしょうか。。そんな○○買いのひとつに”プロデューサー買い”というのがあります。「あの人がプロデュースしてるんだから間違いない!」とか、持っているアルバムのライナーやクレジットを見て、あとから「あれ?同じ人ばっかりだ」とか気づいたり…。
そんな訳で、90年代初頭から活動しているスペインのパワーポップ・バンドInsanity WaveのColman Gota(Vo/Ba)、2枚目のソロ作「Tape」、Mitch Easterプロデュースです。USインディー〜パワーポップ界きっての名プロデューサーですね。安心のMitch印、これだけで食指が動く方もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。Mitchは、プロデュースの他、#3、#4、#9、#11でギターも弾いています。ギタリストは他に、主にリードを弾いているのが、エンジニアとしてMitchと共同作業をすることも多いJohn Pfiffner(今作では共同プロデュース)、リズムはスペインのミュージシャンAlvaro Escribanoです。ColmanとMItchとの関係は古く、Insanity Waveの3rdアルバム「The Minor League」以降、現在まで続いているようですね。
冒頭のギター・イントロ、90年代の名残りを感じるファンにはたまらないこの音質と裏で鳴るフィードバック、開始10秒でノックアウトされます。「パッパーラパッパッパッパーラ」のコーラスがキャッチーな#2Another Chanceは、アルバム中随一のフレッシュさ。ここからは#3Tape#4Talking to the Fridgeと軽快なロック・ナンバーが続きます。ミドル・テンポの#5Sing Your Song#6A Long Week Aheadのあとはハードエッジな#7Let Me Be、味のあるギター・ソロ、これはコピーしたくなりますね。リッケンバッカーのトーンが心地良い#8Do What I Wantは、頭打ちのリズムとリフがマッチしたポップな曲。牧歌的な雰囲気の中に多彩なギター・サウンドの#9What You Do、比較的ストレートな音色のギターが多いアルバムなのですが、この曲ではワウとディレイが活躍しています。といっても仰々しく使ってる訳ではありません。要所要所で控えめながらも楽曲に確かな色づけをしています。ホーンとスライド・ギター、ホンキートンクなピアノとアーシーで軽快なロックンロール・ナンバー#10Something I Don t Needは70年代ストーンズを彷彿とさせる曲。ラスト#11Back In Timeは、ほんのりサイケな味付け。Velvet Crushのような瑞々しさとTom Pettyのような土っぽさを併せ持った、大人が聴けるロック・アルバムです。
Waiting for a Change
Another Chance
Tape
Talking to the Fridge
Sing Your Song
A Long Week Ahead
Let Me Be
Do What I Want
What You Do
Something I Don t Need
Back In Time