【Interview】Brad Quinn

f783e4_ab406733d75d42089b9df783f0ce95e2ーまずは昨年行われたThe Small Squareの日本ツアーの話からお願いします。このメンバーでのライブというのは初めてだったんですか?
Brad : そうですね。Tommyは90年代にVelvet Crushのツアーにギターで参加していました。Jesus & Marychainツアーとか。JohnとPaulは同じ故郷イリノイ州シャンペーン。Paulと僕は友達だけど、バンドは全然したことなかったです。Paulも日本に住んでますよね。2年くらい前に聞いて、とてもビックリしました「Paulが?」って。

ーBradさんは、いつ頃から住んでるのですか?
15年くらい前。もう長いですね。

ーきっかけは?
僕は当時、シンシナティで雑誌の仕事をしていました。「Cincinnati CityBeat」というタウン情報誌ですね。妻は日本の学校で教鞭を取りました。僕はシンシナティ大学で英語の教員資格を取得していたんです。だから僕も日本の学校で働くことにしました。あとは新聞社の英字版で6年くらい。でも、日本に住むなんて思ってもいなかったですよ。当時は1~2年でアメリカへ帰るつもりでした。気がつけば15年…(笑)。

ー日本が好きになってしまった?
もちろん!それに日本は野球がある!

ー野球ですか?
そう!僕はベースボール大好き!日本では阪神タイガース!もちろんね。もしかして…巨人ファン?

ー違いますよ(笑)。幼少の頃は何故か近鉄ファンでした、関東人のくせに。メジャー・リーグでは?
アトランタ・ブレーブス。アトランタには6年くらい住んでいました。僕はアメリカの南、アラバマ州で1965年に生まれました。Timもたしかアラバマのバーミンガム生まれですね。

ー僕は若い頃、サザン・ロックに傾倒していた時がありました。Lynyrd Skynyrd、Allman Brothers BandやThe Black Crowesとか。
そうですか(笑)。実は…子供の時は嫌いでした。その頃(70~80年代)はラジオで毎日毎日「♪♪♪♪」( “Free Bird” のギター・ソロを口ずさむ)と “Sweet Home Alabama” (笑)。パンクとかニューウェイヴとか全くかからなくて、「@”%$%/?&#!!」ってウンザリしてました。でも、今はAllman Brothers BandもLed Zeppelinも好きですよ。

ー子供の頃好きだった音楽は?
1番上のお兄さんが大のロック・ファンだったので、僕も4~5歳の頃には自然とThe Beatles、The Who、The Rolling Stonesなどブリティッシュ・インヴェイジョンのグループが大好きになりました。あとはAlice CooperとGrand Funk Railroad!

 ー段々と音楽に魅かれていったのですね。最初に手にした楽器は?
ベースです。お姉さんがいろいろな楽器を演奏していたので、ギターやベース、トランペットなど、家にはたくさんの楽器がありました。エピフォンのホロー・ボディーのベースもありましたよ。なぜベースだったかというと「簡単そう!」と思ったからです(笑)。ギターは弦がいっぱいあって難しそうに見えたんですよ。初めて習った曲はChicagoの “25 or 6 to 4(邦題:長い夜)” 、「ダララララ チッ ダララララ チッ♪」。あと、Yesの “Long Distance Runaround” でした。

ーすぐに弾けました?
はい。ベーシック・パートだけは簡単でした(笑)

f783e4_64d6ab919a7f4c9db121c78be7f4763eー1人で練習してたんですか?
実は、ロック・バンドはずっと組んだことなかったんです。ハイスクールではジャズ・バンドをやっていました。17歳頃に初めてスクール・アッセンブリーでカバー・バンドをやりました。Rushの “Red Barchetta” 、Led Zeppelinの曲など。僕は “My Generation” を歌いました。そう!Timは同じ学校なんですよ。

ーここでTimさんと会うんですね
Timは1つ年下なんだけど、同じクラスの時もあったんです。そのクラスは…数学ができない生徒の為の特別授業でした!(笑)。アルジブラ(関数)の授業です。

ー(笑)そこで初めて会ったんですか?
その前から会ってはいましたね。僕はその頃、レコード店で働いていたんです。Timはそのお店によく来るお客さんで、よくロック話で盛り上がりました。時々はTimの家でCheap Trickのカバーとか演奏して楽しんでいたんですよ。約2年後にTimはパンク・バンドを組み、84年にはCarnival Seasonを結成しました。

ー84年ということは、19歳ですね。高校を卒業後に始めたんですね?
はい。そうです。Mark Reynoldsも一緒でした。85年か86年くらいにMCAでデモを録音したんです。プロデューサーはTim Leeだったかな…Tim Lee知りませんか?The Windbreakers。ミシシッピのパワーポップバンドですね。結果は、あまりよくなかった。その後7インチをUKのレーベルWhat Goes Onから出しました。”Please Don’t Send Me To Heaven” は、The PrimitonsのMats Rodenのプロデュースです。The Primitonsはアラバマで1番のパワーポップ・バンドだと思います。86年くらいにはMitch Easterと12インチEPを制作しました。この頃の曲は現在CDで聴くことができます(『Misguided Promise : Complete1984-1989』)。ベスト盤じゃない「ベスト&ワースト」盤ですね!(笑)。

ーその後、Bradさんの音楽活動はTommy Keeneとの仕事が中心に?
Tommy Keeneとは1989年からだから…もう27年!長いですね。でも、「アルバイト!」ね(笑)。

ー(笑)きっと、Tommyにとっても欠かせないメンバーですよ
たぶん(笑)。友達そして素晴らしい先輩だからね!The Small Squareの日本ツアーも、とても楽しかったです!

ーとても仲良さそうでした。Tommy Keeneお若いですよね!
うん、若いですね。58歳には見えない(笑)。もう1回、Tommyは日本に来てほしいね!

ー是非とも!来月のTommy Keene Bandのツアーではどちらを回られるんですか?
ロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル…

ーたしかEyelidsとのツアーでしたよね?
そう!Guided By VoicesのChristopher Slusarenkoのバンド。John Moenもいますね。公演後、12日には日本に帰ってきて、2週間後にはTimさんがやって来ます。

ーTimとは、いつ以来?
2014年の8月にアラバマで会いました。バーミンガムでThe Carnitonsという名前でライブをやったんです。The Primitonsのドラマー、Leif BondarenkoとTimと僕、アラバマのスーパーグループですね!(笑)。Carnival Season + The Primitonsで「The Carnitons」。Youtubeでも見られますよ。2002年のLOLAS来日公演ももちろん観に行きました。

ー今回のLOLASは大阪からですね
そうですね。その後は東京行って京都、大阪、ツアーファイナルは岡山です。

ー京都拾得は僕らもライブやったことありますが、趣があってとても良いところです。日本で1番古いライブハウスなんだそうですよ。
おぉ!そうですか!僕は行ったことないですが、楽しみが増えました!3日のU.F.O. Clubはインターネットで写真を見ましたが、かっこいいですね!壁とかのペインティングも素敵です。ロンドンにも60年代にU.F.O. Clubというライブハウスがありました。Pink Floyd、Soft Machine、The Move、Procol Harum、Jeff Beck、Ten Years After…すごくかっこいいバンドが出ていましたね。

ー日本のU.F.O. Clubは内装を元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏が手がけたということもあってか、サイケデリック・ロックのバンドが多いですね。
ゆらゆら帝国、知ってます。THE NEATBEATSは知ってますか?

ーもちろんです。大好きですよ!
そうですか!10年くらい前、MR.PAN(THE NEATBEATSのGt/Vo)にインタビューしたことがあるんです。ライブも何回も観てますよ。

ー日本の音楽も聴くんですね。特に好きなのは?
はっぴいえんど!

ー!!!!!!!!意外です!
1番好きなグループですね。日本に来た頃はGS(グループ・サウンズ)にハマりました。CD「Nuggets」でゴールデンカップスの “Hey Joe” を聴いたのが始まりです。大好きになりました。すごい!パンク・スタイルの演奏。でも、他のGSはだいたい少しウィンピーですね。パンキーじゃない。ちょっとがっかり。そんな時に、はっぴいえんどに出会いました。This is so cool!!! とても興奮したことを覚えています。カントリー・ロック、グレートLPですね。そういえば、ソフィア・コッポラの映画「Lost In Translation」でも使われてましたね( “風をあつめて” )。3月のツアーでも、日本のバンド達と共演できることがとても楽しみです。

ー僕らも楽しみです!最後にファンに向けて一言お願いします
Timと一緒に演奏できるのが、とても楽しみです。LOLASの曲をプレイしたことがないので、新曲を演奏するような新鮮な気持ちです。Timは世界で1番好きなギタリスト、Great Guitar Player!Timは有名じゃないかもしれませんが、もっと知られて然るべきミュージシャンです。日本にはTimのファンがいっぱいいるので僕も嬉しいです。Timのプレイを楽しみにしていてください。

(2016年1月某日 京都にて)